ニュース

2019.05.21 日経「星新一賞」初代グランプリ作家の特別授業開催!

DSC_0729

ショートショートを書いてみよう!
日経「星新一賞」初代グランプリ作家の藤崎慎吾さんが、
小学生たちに創作手法を特別授業!



五月晴れの中、東京芸術劇場が拠点を置く東京都豊島区の「子どもスキップ豊成」では、小説に興味のある小学生24名を相手に「小説を書いて遊ぼう」という特別授業が実施されました。この特別授業は、豊島区による小学校施設を活用して、全児童を対象とする育成事業と学童クラブを総合的に展開し、子ども同士の遊びと交流の場を提供する「子どもスキップ」事業の一環。
参加者は子どもスキップ豊成を利用する児童を対象とし、自主的に申し込んでくれた学年問わずの小学生の皆さんです。

集まった24名は意外にも低学年生が多かったものの、高学年生もちらほら見受けられました。ブラックホールとは何かについてと尋ねると、手を挙げて答える子がいれば、月の重力が地球の1/6であることなどをスラスラ答える子もいて、その知識の多さに大人たちも驚きます。

DSC_0729

この日の講師は藤崎慎吾さん。SF小説も数多く上梓している作家であり、サイエンスライターで、本名で書いた科学論文調の短編小説で、第1回日経「星新一賞」のグランプリを受賞しています。

”星新一”と言えば、東京芸術劇場で5月末から上演する韓国ナショナルシアターのオムニバス演劇『ボッコちゃん~星新一 ショートショートセレクション~』の原作者で、日本のSF界をけん引したショートショート(掌編小説)の神様と呼ばれた作家です。今回の特別授業は、星新一さんの名を冠した日経「星新一賞」との協力で、子供たちの創造力を喚起し、次世代の新たな小説家の芽を育てていこうという試みなのです。

特別授業では小説アイデアの出し方や物語創造の道すじや考え方などを、作家の藤崎さんが先生となって解説、実際に物語の制作体験を通して、参加した子供たちが小説を自ら楽しんで作れるような足掛かりにと、この日教壇に立ってくれました。

まず藤崎先生は、作家であること、家族のこと、飼っているリクガメのことなど自己紹介。早速リクガメに食いつく無邪気な小学生たちに、藤崎先生からも思わず笑みがこぼれます。授業は快調な滑り出しを見せ、5000字以内の小説を書いて応募する日経「星新一賞」の説明と共に、「勉強も資格もいらないので、みんなも短い小説を書いて応募してみよう!」と呼びかけていました。

DSC_0729

小説のアイデアの出し方では、実際に出来上がった作品を構成する3つのキーワードを見せ、それが何の作品かを答えさせる連想クイズ形式で進行。「桃、男の子、鬼」と出すと、すかさず『桃太郎!』との返事が飛び出し、続いて「カメ、漁師、玉手箱」と映し出されると、すぐに『浦島太郎!』の声。続いて「永遠の少年、海賊、妖精」というワードが出されると、一瞬首を傾げた大人たちを尻目に『ピーターパン!』と答える子供たち。子供たちの連想力、発想力の速さに大人たちから驚きの声が漏れます。

DSC_0729

アニメを例に出しながら、「主人公」、「主な場所、舞台」、「絶対に必要なものや事柄」が”物語作り”に重要、というお話のあと、藤崎先生はいよいよ子供たちにそれらの絵を描かせ、ないしは説明を書くように指示して、皆の作品作りのお手伝いを始めました。まず渡された一枚の紙を4つに折り、その一コマに好きな主人公を描かせます。次のコマには物語の舞台となるところの絵、次のコマには重要な事やモノを。

それらを一人で書いてもいいし、グループを組んで、主人公を描いたら次に友人に回して舞台を描き、また友人に回して重要な事モノを描くという、共同作業も良し。こうして描かれた三つの要素から、一つの物語を発想しましょうという創作体験を子供たちにしてもらいます。緻密な絵を描いたり、沢山の説明文をつけたり、子供たちが楽しそうに創作していきます。

DSC_0729

最後に物語を作る、というところで残念ながら終了時間となってしまいましたが、物語作りは各々が持ち帰って考えることになりました。さて、ここから果たして次の、日経「星新一賞」に応募される作品が生まれるでしょうか。

星新一作品は韓国でもファンが多く、それらの一部が韓国で舞台化され、まもなく日本で初上演となります。原作を読んでから観るか、観てから読むか。字幕上演ですので、韓国語が分からなくても大丈夫ですが、作品をお読みの上でご覧になれば大体のお話が分かると思いますので、予習してから舞台をご覧いただくのもよいと思います。

公演は5月30日(木)~6月2日(日)東京芸術劇場 シアターイーストで上演されます。どうぞお楽しみに!



ページトップへ