スタッフ

ショートショートの神様!

hoshi
©星ライブラリ



【原作】
星新一 SF作家
(1926~1997年)

1926年、星新一は当時アジア最大の製薬会社と言われた星製薬の創業者・星一の長男としてうまれました。東京大学農学部卒業後、同大学院に進学し発酵の研究をつづけましたが、24歳のときに父親が急死。大きな負債をかかえていた星製薬の社長に就任したものの、会社を人手にわたすことになりました。失意の底で途方にくれていたときに目にしたのが「日本空飛ぶ円盤研究会」を紹介する新聞記事でした。想像力の競い合いのようだったこの会合に出席したのをきっかけに、日本初のSF同人誌「宇宙塵」に参加。同誌に書いた「セキストラ」が商業誌「宝石」に転載され、1957年に作家としてデビューします。その翌年に書いた「ボッコちゃん」で自信を得て、SFショートショートのスタイルを確立。星新一は戦後の日本SF界にあらわれた初の専業作家となり、「ボッコちゃん」は1963年にアメリカの雑誌に掲載された初の日本SFとなりました。
日本SF作家クラブ初代会長。代表作に「おーい でてこーい」「きまぐれロボット」「午後の恐竜」など。1968年に作品集『妄想銀行』(および過去の業績)で日本推理作家協会賞を受賞。1969年、インターネット社会を予測した長編『声の網』を発表。1970年には、短編映画「花ともぐら」(原作:花とひみつ)がベネチア国際児童映画祭で銀賞を受賞しました。1983年に目標だったショートショート1001編を達成し作家を半引退。癌闘病後、1997年に71歳で亡くなりました。翌年、生涯にわたる功績に対して日本SF大賞特別賞が贈られています。没後も人気はおとろえず、ミリオンセラーの文庫が現在18点。香港の子供向け科学雑誌でショートショート連載、中国、韓国、台湾、インド、チェコ、ベトナム、セルビアなどで単行本出版、アメリカと韓国の教科書に作品が選ばれるなど海外でも高く評価され、2009年にはNHK「星新一ショートショート」シリーズが国際エミー賞コメディ部門の最優秀賞を受賞、2017年には韓国国立劇団による星作品8話のオムニバス公演が、東亜演劇賞の演出賞など3部門を受賞しました。(星ライブラリ提供)
星新一公式サイト

韓国演劇界で最も実力と人気を兼ね備えた演出家!

Director_Jun In-chul



【脚色・演出】
Jun In-chul
チョン・インチョル



コメント

何年か前に、星新一さんの「ボッコちゃん」という作品に出会いました。それは短い話でしたが、とても感動的で私は心を動かされました。その後、私はできる限りの星さんの作品を読みあさったのですが、星さんの作品は、コメディ、寓話、そして悲劇の3つのカテゴリーに分類できるということに気づきました。星作品では、作者の人間味あふれた大きな愛情を感じることができます。星さんの小説を舞台化する作業は、まるで星さんと対話でもしているような気持ちでした。彼は、誠実で素晴らしい作家で、想像力溢れ、人への深い愛情を持ち、これからやってくる未来を予言している作家です。 
私は、ほとんどの星さんの作品を読んだのですが、数にしたら1,000作品あまりを読んだことになります。私はそれらの作品の中で、近未来について書いている悲劇作品に特に魅力を感じました。驚嘆すべきなのが、私たちの生活スタイルが自分や周りの人、地球をも壊していく様子を書いた作家の温かさです。そのため、ソウルで公演した際の公演タイトルは、『I Am a Murderer(私は殺人者です)』と名づけました。その公演で私は、人間の暗い未来を書いた悲劇を7つの作品のオムニバスからなる舞台にしました。
私が、演出家としてのキャリアをスタートさせたとき、蜷川幸雄さん、野田秀樹さんの作品が本当に大好きでした。2人の演出家のことを知るにつれて、日本に住んでいる人たちについても興味を持ちました。演劇が、それほどの影響を与えることを大変興味深く思いました。
日本では、星新一さんはとても有名な作家であると伺いました。韓国で上演した際に、韓国の観客は、星新一さんが書いた人間の暗い未来を直視することに、かなりばつの悪さを感じたようでした。私は、日本の観客が私たちの舞台にどのような反応をするのか、とても興味があります。

PROFILE

チョン・インチョルは、2006年の『沈黙』で演出家としてのキャリアをスタート。旧知の仲である劇作家のキム・ウンソンと『スヌ伯父さん』『シドン洋服店』『木蘭姉さん』でコラボレーションし、高く評価された。また、『黄色い封筒』『ゲーム』では社会と政治の矛盾を扱い、注目を浴びる。2015年にシアターカンパニー“ドルパグ”(突破口)を立ち上げ活発に創作を続けている。

CREATIVE TEAM

【字幕・コーディネーター】
Koh Jooyong……コ・ジュヨン
【舞台美術】
Park Sang-bong……パク・サンボン
【照明】
Choi Boyun……チェ・ボユン
【衣裳】
Kim Woo-seong……キム・ウソン
【メイク+小道具】
Jang Kyoung-suk……チャン・ギョンスク
【音楽】
Park Minsoo……パク・ミンス
【音響】
Kim Byung-soo……キム・ビョンス
【映像】
Jung Byungmok……チョン・ビョンモク
【映像テクニカル・ディレクター】
Kim Sung-ha……キム・ソンハ
【振付】
Keum Bae-sub……クム・ベソプ
【芸術監督】
Lee Sung-youl……イ・ソンヨル
【製作】
The National Theater Company of Korea
……韓国ナショナル・シアターカンパニー
【表紙(原画)】
真鍋博「ミステリマガジン 1979年1月号/早川書房」
愛媛県美術館所蔵
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